最近ゼットブラシやらmayaやら色々なソフトを弄っているのですが、思うところがあって、Gmaxをダウンロードしてみました。Gmaxとは3dsmax4をベースに、ゲーマーがフライトシミュレータなどゲームの飛行機やマップを作る用途向けに機能を限定して無償配布されていたmaxです。
その後、日本ではあまり普及せずに更新も止まってしまったそれを、教材として使えないかを確認するためにダウンロードしてみたのですが・・・・
うん、モデリングできません。
このソフトではモデリングできないのですwwwwwww
驚きましたwwwwwwww
いえ、これはゲーム用モデリングソフトです。
ゲーム用の飛行機などをモデリングしてテクスチャを貼るためのソフトです。
操作自体はmaxがベースになっているだけあって簡潔で、初心者でもすぐに習得できそうなのですが、ともかくモデリングができないのです!!モデリング用ソフトだと言うのに!!11!!!!
モデリングでよくある加工法として、例えば立方体の一連のエッジを選択して立方体を二分割したり、更に縦横に四分割して、その上で面のひとつを押し出してざっくり造形してゆく、といった手法が考えられますが、なんとこのGmaxは一連の辺に頂点を追加した後、その一連の頂点を新規エッジで結ぶ、という加工が出来ないのです。
困り果てた私は、仕方なしにエッジに追加した頂点を消そうと思いました。
が、「リムーブ」がありません。
「デリート」ならあります。
デリートだと、その頂点に含まれるエッジも面も消えてしまいます。
そうではなく、エッジの中間に打った不要な頂点のみを除去したいのですが、その機能がありません。
つまり、間違って追加してしまった頂点を気安く消す方法がないというわけです。
あヴぁヴぁヴぁヴぁ〜・・・・
そういえばmax4当時の記憶が蘇ってきます。
私が最初に購入したバージョンは4、そして4ではモデリングが出来ないため、仕方なくメタセコイアという別のソフトでモデリングしてmaxに持ってきて仕上げた覚えがあります。
だってエッジに打った頂点を消したり、頂点間をエッジでつないだり出来なければモデリングとか絶対無理だし〜!!!!
ふう。
そしてちょうどその頃、ゲーム業界ではsoftimageから何か新しいソフトに乗り換えようという動きがありました。恐らく皆、この頃のmaxを使って「うん、これでモデリングとか無理」と思った事でしょう。ぼく自身もLightWaveで仕事していて、maxを使うように言われて「無理」と思いました。
現在ゲーム業界ではmayaが主流ですが、この大事な転換期に「無理」だったのがmaxの不幸だと思います。たしかにこれでは仕事になりません。
その後maxは地道に機能が向上し、多々あるソフトの中でも「スゲー簡単に高度なモデリングが出来る」素敵ソフトになっただけに残念です。
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その後、昔はmeshtoolsというmax4用のスクリプトがあった事を思い出し、Gmaxに入れてみました。すると見事に動作して頂点を消したりエッジを割ったり思いのままになりました。
ふう、助かった。
そういえば、max5から急激にモデリングがやり易くなったわけですが、それはこうした個人のガイジンさんが作ったスクリプトが取り入れられたり参考にされたりしていたから、という経緯を思い出しました。
max4の時代に標準で搭載されていなかったのは残念ですが、ともかく豊富なmax4前後のスクリプトが使えるし、Gmaxも捨てたものではなさそうです。